#伝統技術を世界と紡ぐ
MIZENは、『人と人とのつながりを感じられることこそがラグジュアリー』という理念のもと日本の伝統的技術を担う職人達が主役となるラグジュアリーブランドを築き上げるプロジェクト。
日本の伝統技術を現代のライフスタイルに合った形でデザインし、日本のみならず全世界へ向けて提案することで、高度な技術を持った職人の地位向上、そしてその産業の持続可能性を高めていくことを目指しています。
2023年2月は福岡県の伝統的工芸品の一つである久留米絣と、元「HERMÈS」のデザイナーが高級紬などの反物から洋服をお仕立てするARLNATA<アルルナータ>とのコラボレーションをMIZENがプロデュース。
MIZEN プロジェクトVol.1のために作成したオリジナルの反物 MIZEN BLUE 勝 ~SHO~ 「勝蜻蛉(かちとんぼ)」や、産地から直接仕入れた織元(坂田織物、下川織物、野村織物)の反物を使用して仕立てた洋服を発表致します。
なお、今回のイベントのギャラリー内装はフローラルアーティストとして世界的に活躍されており、伝統技術の新たな価値を創造し発信するMIZENの理念に共感をしていただいている、花匠 佐々木直喜氏に手がけていただきます。
花匠:佐々木 直喜
1967年三重県菰野町生まれ。
生花店を営む両親のもとに生まれ、幼少の頃より植物に囲まれて育つ。"生けることは、生かすこと"を信条に、花の一瞬の美しさを見極め、日本的空間美を表現する独特の感性を築き上げる。和の心を自在に表現するもてなしの装花は、洞爺湖サミット、APEC横浜、伊勢志摩サミットなど国際外交場においても花木を通し和の心を結び、海外でも高く評価されている。
COLLECTION
オリジナル MIZEN BLUE 勝 ~SHO~
久留米絣(坂田織物)「勝蜻蛉(かちとんぼ)」
坂田織物にアーカイブとして残る「勝虫」と呼ばれるトンボの絣柄の反物がきっかけで、その図柄のベースを鉄紺に、そして「勝」のイメージ色として白、黄のストライプを加えることで今回のテーマを表現する柄に仕上げました。
久留米絣
久留米絣 福岡県
久留米絣は、福岡県南部の筑後地方一帯で製造されている綿織物で、織られることで浮かび上がる柄がかすれて見える事から“かすり(絣)”と名付けられたとも言われています。
括り(くくり)とよばれる技法で、綿の糸束を図案に応じて括った状態で染色し、その染まった糸束を解くことで糸に柄が現れます。
このように、あらかじめ染め分けられた糸を使って織り上げることで柄に微妙なズレが生じ、独特なかすれ模様が現れます。
伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つとも言われています。
必要に応じて適宜機械化を図ることで、昔ながらの表情を損なうことなく生産している織元も存在し、色柄も多様性に富んだ織物です。
洋装との相性も良く、現代においては身近に絣の持ち味を肌で感じる事ができます。
動画提供元:坂田織物様