螺鈿織
RADEN ORI
京都府
KYOTO
「貝殻を織物にできたら」1970年代、貝殻の持つ海の輝きに捕りつかれた丹後の織物業者
民谷勝一郎は約2年の研究を経てこれを現実のものとしました。
螺鈿の螺は貝殻を、鈿は細工のことをあらわします。
日本では漆の加飾として発展し、蒔絵の技法の名称として定着しました。
この「螺鈿」と織物伝統技法「引き箔」を融合し、新しい技術「螺鈿織」が生まれました。
和紙の上に 薄く板状にした貝殻を形に切って貼りつけ、これを糸状に細く裁断したものを緯糸として織り込むというものです。
今までの概念を破り、柔軟性をもった織物として貝殻のもつ海の煌めきが表現されています。